中国の道教において、一般人(というより道士)が修錬を重ねて、仙人になること自体を「羽化」という。「羽化登仙」「羽化昇天」の語源はここに由来する。
羽化
(ウカ)
性命両修
(セイメイリョウシュウ)
つまり、性と命の両方を同時に鍛えること。
現実に見ることの出来る肉体は命(めい)と呼ばれ、そして実体のない精神や魂といった存在は性(せい)と呼ばれている。
全真派は武術の技を捨て、ただひたすら肉体と精神の修練に励んでいるので、肉体から魂を乖離させて操る技「出陽神」も使用できる。
出陽神
(シュツヨウジン)
古典によると、八仙の一人・鍾離権は、幽体について以下のように分けた。
完全な陰による形成されたものは「幽霊」、陰と陽両方混ざって形成されたものは「陰神」、そして「陰」の部分を完全に剥ぎ取り、「陽」の部分だけによる形成された幽体は「陽神」である。
白頭山のシャーマン一族
(ハクトウザンのシャーマン一族)
“仙”との契約関係を結んで仙の力を借りる技・「出馬」を使用する一族。
しかし、彼らが言ってる「仙」は少々概念が違い、気を修練し精霊となった動物を「仙」と呼ぶ。ちなみに日本では「白頭山」と呼ばれているのだが、中国では普段「長白山」と呼ばれている。